新（あらた）しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重（し）け吉事（よごと）
大伴家持（万葉集 巻二十・四五一六）
新年がやってくると、どこかまっさらな気持ちになりますよね。
去年までの嫌なことなんかも、リセットして新しく物事を始められそうな、ワクワクした感覚。
真っ白な雪が降ろうものなら、よりいっそう物事が塗り替えられていくようなみずみずしい気持ちになったことでしょう。
今日しんしんと降り積もっていく新雪のように、良いことがたくさん起こりますように。
そんな意味の、「いや重（し）け吉事（よごと）」という言葉。
古ーい万葉の不思議な響きです。
だからでしょうか？なんだかおまじないのようで……良いことがたくさん起こるようで。
言霊の力もあるのか、不思議と良い気持ちになるので、唱えてみたくなる言葉です。
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