【まんが】「真っ白」がテーマの歌

「白」がテーマの和歌①
「白」がテーマの和歌②

かもめゐる 沖の白洲に 降る雪の 晴れゆく空の 月のさやけさ

源実朝

白と黒をテーマに詠んだ歌の白い方です。

寒々として、静かな風景ですね。凛とした月の明るさも印象的です。

黒い方の歌は、こちら。

うばたまや 闇のくらきに 天雲(あまぐも)の 八重雲(やへぐも)がくれ 雁ぞ鳴くなる

白とは真逆の世界観で、暗闇の中で雁が鳴いています。

雁の鳴き声って、こんな感じだそうで……↓

結構さわがしい感じなので、やはり静かな白の歌とは対照的です。

それにしても、対照的な色をテーマに和歌を詠むというのも面白いですね。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では実朝公=白、義時=黒と衣装の色が決まっていて、対照的な二人の考え方や性格をわかりやすく表現していました。

もっと前の大河ドラマ「軍師官兵衛」でも石田三成=白、黒田官兵衛=黒の服だったような気がします……!

すずなごん

白と黒が対立するドラマとか映画、大体面白い説。

実朝公の歌で色が印象的な歌といえば、夕焼けの赤がテーマのこんな歌も。

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