春の女神さまの歌

さほ姫の 霞の袖も たれゆへに おぼろにやどる 春の月かげ

藤原家隆

春の女神、さほ姫。

佐保山に漂っている春霞は彼女が織った衣だとされています。

月の光がおぼろににじんでいるのは、この霞の衣のせい?それとも……恋で流した涙のせい?

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