たなばたの とわたる舟の 梶の葉に いく秋書きつ 露のたまづさ
新古今和歌集・三二〇 皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
俊成(しゅんぜい)さん、あの百人一首を編纂した藤原定家のお父さんです。和歌の匠。
梶の葉の「梶」が、舟の「梶」に通じるよね!ということで、平安の方々、舟に乗って天の川に想いが届くように、梶の葉に歌やお願い事を書いていたそうです。
サトイモの葉っぱに降りた露は、天の川から落ちてきた雫だと考えられていたのだとか……なかなかロマンチックですね。
そんな露で書いた、「露のたまづさ(玉梓=手紙のこと)」とは……俊成さん、一体どんなことを書いたんでしょうか。
歌なのか、お願い事なのか、悩み事なのか……なんとなく、「叶わないお願い事」だったり……?(露のたまづさってはかないイメージなので……)
まあ、公家の方々ってとりあえずいつも世を儚んでる感じするし、通常運営なのかな(偏見)
それにしても、梶の葉レター、いいですねぇ。私もやってみたいけれど、その辺には生えてなさそうですね。
先日鶴岡八幡宮でこの梶の葉の形をした札(絵馬なのかな?)を見かけたので、今度買ってみようかと思います。
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