梶の葉に書く、天の川郵便【七夕のおもしろ風習②】

サトイモの葉についた露をあつめる
その露で墨をする
その墨で梶の葉にお手紙を書く
天の川に届きますように……

たなばたの とわたる舟の 梶の葉に いく秋書きつ 露のたまづさ

新古今和歌集・三二〇 皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)

俊成(しゅんぜい)さん、あの百人一首を編纂した藤原定家のお父さんです。和歌の匠。

梶の葉の「梶」が、舟の「梶」に通じるよね!ということで、平安の方々、舟に乗って天の川に想いが届くように、梶の葉に歌やお願い事を書いていたそうです。

サトイモの葉っぱに降りた露は、天の川から落ちてきた雫だと考えられていたのだとか……なかなかロマンチックですね。

そんな露で書いた、「露のたまづさ(玉梓=手紙のこと)」とは……俊成さん、一体どんなことを書いたんでしょうか。

歌なのか、お願い事なのか、悩み事なのか……なんとなく、「叶わないお願い事」だったり……?(露のたまづさってはかないイメージなので……)

まあ、公家の方々ってとりあえずいつも世を儚んでる感じするし、通常運営なのかな(偏見)

それにしても、梶の葉レター、いいですねぇ。私もやってみたいけれど、その辺には生えてなさそうですね。

先日鶴岡八幡宮でこの梶の葉の形をした札(絵馬なのかな?)を見かけたので、今度買ってみようかと思います。

鶴岡八幡宮で「大祓」に参加してきました。レポはこちら!↓

コメント

コメントする

目次
閉じる