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道すがら 散りかふ花を 雪とみて やすらふほどに この日暮らしつ
源実朝
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桜ってね、和歌の世界ではよく雪に見立てられるんだよ。
白くてはらはら散っていく感じがね……
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実朝さま、これ、本当の雪です……
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えっ
2020年3月末に雪が降ったのです、ちょうど桜の花の散る時期に……。
異常気象によって和歌の世界がリアルになってしまうとは!
温暖化で昔ながらの季節がなくなっていくのは寂しいと思っていましたが、こういう面白いこともあるものなんですね。
ちなみに上の歌、実朝さんは道すがら雪みたいに散っていく花びらを見て、立ち去りがたくなり、一日が過ぎてしまったと言っています。
これこそ現代の時間感覚では「えっ」って感じですが、きれいなものを見ていたら一日経っちゃったよ〜は和歌の人がよく言いがちな褒め言葉の一種みたいです。笑
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